Generic通信 #02 ― 2026年4月
米ぬか発酵×クレイ洗顔。
GCフェイシャルウォッシュができるまで
ジェネリック化粧品 代表・新津
2026年3月17日、ジェネリック化粧品に5番目の製品が生まれました。GCフェイシャルウォッシュ——洗顔フォームです。
化粧水から始まって約4年半。「落とす→整える→保湿する」フルラインの最後のピースが、ようやく揃いました。
前回のGeneric通信ではブランドの成り立ちをお話ししましたが、今回はこの洗顔がどうやって生まれたのか、開発の裏側をお伝えします。
きっかけは、プレミアムオイルの「その次」
フェイシャルウォッシュの開発が始まったのは、2025年初頭。クレンジングオイル(プレミアムオイル)の発売準備が佳境に入っていた頃です。
プレミアムオイルでは「美容液発想のクレンジング」——美容成分を約96%配合※で、落とすことそのものをスキンケアにする、というコンセプトに挑戦しました。
※水を含む/当社基準
これがカタチになったとき、自然と次の疑問が生まれました。
「クレンジングを美容液発想にできたなら、
洗顔も同じ思想で作れるはずじゃないか?」
一般的な洗顔料のゴールは「汚れを落とすこと」です。でも、わたしたちが作りたかったのは「落とす」と「守る」を両立する洗顔でした。
「落とすのに、奪わない」——この矛盾をどう解くか
洗顔で汚れを落とせば、肌に必要なうるおいも一緒に持っていかれる。洗い上がりのつっぱり感は、ある意味「きれいになった証拠」だと受け入れられてきました。
でも、本当にそうなのか。
うるおいバランスを崩してまで落とす必要があるのか。落とした後のつっぱりを化粧水で補うのは、マッチポンプではないのか。
「落とすのに、奪わない。」
矛盾しているように聞こえるこの言葉を本気で実現するために、開発チームが着目したのが「発酵」でした。
江戸時代のぬか袋から、米ぬか発酵クレイへ
ジェネリック化粧品のものづくりを貫くテーマは「発酵」。洗顔でも、この軸は外せません。
注目したのは米ぬかでした。江戸時代から、ぬか袋で肌を磨く習慣がある。米ぬかに含まれる成分は、肌をやわらかくしながら汚れを吸着する力を持っています。
この米ぬかを発酵させて、さらにクレイ(泥)と掛け合わせる。
発酵によって米ぬかの成分がより細かく分解され、肌なじみがよくなる。そこにクレイの吸着力が加わることで、毛穴の汚れや余分な皮脂をやさしく取り除きながら、必要なうるおいは残す。
これが「米ぬか発酵クレイ」※——フェイシャルウォッシュの核になる成分です。
※乳酸桿菌/コメヌカ発酵物(整肌成分)
ただし、ここに至るまでは簡単ではありませんでした。
試作で探り続けた、泡と洗い心地のバランス
開発でもっとも苦労したのは、泡と洗い心地のバランスです。配合のわずかな違いで、泡の質感も、洗い上がりの印象も大きく変わります。試作のたびに泡立ち・泡のもち・すすぎ後の肌感を確かめて、少しずつ調整を重ねました。
自社工場があるからこそ、すぐに試作して→テストして→また調整して、というサイクルを日常的に回せました。OEM時代だったら、1回の試作に何週間もかかっていたはずです。
「汚れには強く、肌にはやさしい」——このバランスが出るまで、何十回と試作を繰り返しました。
3つのPOINT、それぞれの裏側
POINT 1:米ぬか発酵クレイ
前述のとおり、洗浄の核となる成分。発酵米ぬかの保湿力×クレイの吸着力で「落とすのに、奪わない」を実現するために開発しました。
POINT 2:濃密発酵泡
手を逆さにしても落ちない濃密さ。この泡が肌の上でクッションになり、手と肌が直接こすれるのを防ぎます。
開発で意識したのは「忙しい朝でも使えるか」ということ。泡立てネットを使えば10秒で十分な泡が作れるように、泡立ちやすさと泡の持続性を両立させました。発酵由来の成分が泡のきめ細かさを支え、へたりにくい泡を実現しています。
POINT 3:吸着型ヒアルロン酸
洗顔料の宿命——すすぎの工程で、保湿成分も一緒に流れてしまう。この課題に対するわたしたちの回答が、肌表面に吸着する性質を持つヒアルロン酸※の配合です。
すすぎの際に肌にとどまり、洗い上がりのつっぱり感を抑える。朝の洗顔後、すぐに化粧水をつけられない場面でも、つっぱりにくい使用感を目指しました。「落とすのに、奪わない」を最後の一滴まで貫くための設計です。
※加水分解ヒアルロン酸アルキル(C12-13)グリセリル(保湿成分)
6フリー処方——「なぜ抜いたか」のほうが大事
「フリー処方」は化粧品でよく見る言葉ですが、大事なのは「何を抜いたか」ではなく「なぜ抜いたか」です。
洗顔は朝と夜、1日2回使うもの。積み重ねの影響が大きいからこそ、余計な負担を減らしたい。
わたしたちの基準はシンプルです。「なくても製品の機能が成り立つもの」「入れることで肌への刺激リスクが上がるもの」は入れない。必要な成分はしっかり入れ、不要な成分は入れない。引き算の処方です。
フルラインの「最後のピース」として
フェイシャルウォッシュは、プレミアムオイル(クレンジング)の後に使う「落とす」工程の仕上げです。
プレミアムオイルが油性のメイク汚れや日焼け止めを浮かせ、フェイシャルウォッシュが残った汚れと余分な皮脂をやさしく洗い流す。このダブル洗顔の後に、アドバンスト→エッセンス→スキンクリームと続くことで、フルラインが完成します。
5つの製品は、「落とすのに、奪わない」「うるおいを守る」という同じ思想でつながっています。「落とす」から「守る」までがひと続きの心地よさになるよう設計していますが、もちろん、ウォッシュ単体でも使えます。まずは朝の洗顔から試してみてください。
毎日の「洗う」という工程が変わるだけで、
スキンケア全体の手応えも変わってきます。
次回のGeneric通信では、4月の肌に起きていること——花粉やゆらぎ肌と「洗う」「守る」のバランスについてお話しします。今回の開発記を読んでいただいた方なら、ウォッシュの使いどころがきっと見えてくるはずです。
ジェネリック化粧品 代表取締役 新津和也